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  • 朝野裕一

運動を科楽するとは?5

さて、このシリーズちょっと堅い話で締めくくります。

身体の運動と人の生活のこと。

今まで、科学的な検証と面白さ・楽しさの両側面から、

身体運動を捉えるお話をしてきましたが、

今回は、

最終的に人の生活に運動はつきものという話です。

次の図をご覧ください。

かつて講義や他のブログなどで使ってきたものです。

一番下に便宜上、「身体運動・活動 」としていますが、

実はその上のレベルまで常に身体の運動は伴っています。

日常生活しかり、職業活動しかり、

生きがいも何らかの身体活動を伴うでしょう。

そうして、

人は充実した健康的(身体・心理・社会・精神的側面全てで;WHOの定義)な

生活=人生を送ることができる。そのための必要条件の一つが身体運動です。

もちろん、

身体運動/活動ができる/活発であるからといって、

必ずしも充実した人生が送れるとは限りません(十分条件ではありません)。

でも、

人生を充実したものにするために必要な条件ではあるということです。

ですから、

運動なんて関係ない、とは言えないことになる訳です。

人類の発生から何百万年経つのでしょうか?

ホモ・サピエンスと言われる現在の人類の系譜でさえ

既に20万年前から始まっています

(「サピエンス全史」ユヴァル・ノア・ハラリ著、河出書房新社、2016.参照)。

現代のような生活になってほんの百年にも満たない一方、

人類は数十万年以上身体を動かして生きてきました。

当然のことながら、

そういう遺伝的性質を持った身体が、

現代のような比較的動かずに済む生活に慣れ親しんだら...

生活習慣病と言われる状態に陥るのもうなずけます。

そして、その反動からか

スポーツに多くの人々が参加するのは、自然の流れにも思えます。

反面、ますます人は動かなくても済む(ロボットが代用してくれる)

生活に突き進んでもいます。

大げさに言えば今現在(21世紀)が、

人類の進化においての転換点になっているのかもしれません。

身体を動かすのは辛いけれどその辛さが楽しいと感じられる人、

そういう人は現在、何らかの運動やスポーツに勤しんでいることでしょう。

辛いのはやっぱやだなぁ、面倒臭い!と思う人たちも確実にいるでしょう。

でも、何らかの工夫で生活の中に運動要素を

取り入れることは可能ではないでしょうか

楽しいと感じられる運動生活を

皆様と共に考えていければいいなぁと思っています。

堅い話で恐縮ですが、ここまで読んでいただいて

ありがとうございました。

ではまた明日、ごきげんよう!

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